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2011年10月29日

資金の調達コスト

企業は金融機関等から借入を行いあるいは大企業であれば社債の発行により資金調達を行い、事業を行うケースが多いと思います。


その理由は、負債(金融機関等からの借入、社債の発行等)のほうが資本(株式の発行)よりも資金コストが割安だからです。


資金の出し手(銀行などの金融機関)から見ると、債務は企業が倒産しない限り、通常は元利金ともに返済されます。



そういう意味においてリスクが低い
といえるので、通常は高いリターンは要求されません。また、調達した企業側から見ると、金利は税務上の費用(損金)として認められるため、節税効果が働きます。


逆に株式の場合、同じく資金の出し手(株主、出資者)から見ると配当の確実性もなければ、原則として元本が返済されることもありません。つまりリスクが高いため、それに見合ったリターン(配当や値上がり益)を要求するようになりますので、資金の調達コストは高くなります。(上場株式に投資する場合をお考えいただけると分かり易いかもしれません。)


ただし、調達する企業側から見ると、業績が悪くなった場合でも株式で資金調達していれば、資金の返済が不要であるため、資金繰りの観点からすると問題が生じません。資金の調達コストが高いというデメリットもありますが、こういったメリットもあるため、企業は株式の発行による資金調達を行うのです。


借入や社債は金利という形でコストがわかるのに対し、株式の発行による調達は株価という具体的な数字で表されることはあっても金利のような形で表されることはないため、理屈はわかるけど・・・という方も多いかと思います。


株式を発行する場合の資本コストは、ファイナンス理論に基づいて算出するのですが、少々わかりにくい部分もありますので、専門家にお尋ね下さい。


もちろん、当事務所にお尋ねいただいても結構です

       http://www.accounting1st.jp/


  


Posted by 税理士細川誠哉 at 08:50Comments(0)ファイナンス