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2012年08月07日

2つの会計

日本には実質的に企業会計と税務会計という2つの会計(3つという話もありますが話がややこしくなるので割愛します)が存在しています。

前者は上場企業などが使用し、後者は一般の中小企業が使用しています。

企業会計とは企業の利害関係者(株主や債権者)に対して企業の財政状態及び経営成績を正確に表現することを目的とした会計のことです。例えば税効果会計や減損会計、資産除去債務の計上など中小企業の決算ではまずお目にかかることのない処理を行ったりします。

逆に税務会計とは税法、特に法人税法の規定に従って租税負担の配分基準となる課税標準の算定を目的とした会計のことです。

通常税理士に決算を任せると税務会計を中心とした会計処理を行います。(税理士登録した会計士の方でないとなかなか企業会計をメインとした決算を組むことはできないと思います。ちなみに当事務所はどちらのタイプでも対応可能です。)

税務会計と企業会計では、その目的が異なっているため通常は企業の利益と課税所得が一致することはありません。  

2つの会計は共通点も多いのですが、その目的が違っているため「似て非なるもの」だと考えていただく方が無難だと思います。
  


Posted by 税理士細川誠哉 at 13:32Comments(0)会計