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2011年12月28日

新車と中古車どっちが得か?

社用車として比較的高級な車を購入されるケースがありますが、その際、新車と中古車ではどちらが得なのでしょうか?

資金的側面のみに着目して比較していきたいと思います。

新車の場合、中古車と比べると当然値段が高いということは言うまでもないことだと思います。
では、減価償却という側面に着目した場合、どのような差がでるのでしょうか?

例えば900万円で新車を購入し、定額法で償却すると仮定します。この場合、1年間で減価償却費として費用計上できる額は900万円÷6年=150万円です。

では、中古車を600万円で購入した場合、減価償却費として計上できる額はいくらになるでしょうか?

中古車が何年落ちかによって耐用年数が変わってくるのですが、例えば3年落ちの場合、耐用年数は「その法定耐用年数から経過した年数を差し引いた年数に経過年数の20%に相当する年数を加えた年数」によって計算できますので、(6年-3年)+3年×20%≒3年(1年未満の端数は切り捨てします)になります。

従って、減価償却費は600万円÷3年=200万円となります。

まとめますと、新車の場合:購入資金900万円、1年間で計上する減価償却費150万円(6年間計上します)
        中古車の場合:購入資金600万円、1年間で計上する減価償却費200万円(3年間計上します)になります。

中古車の方が資金が少なくすむだけでなく早期に減価償却を通じて費用化できますので、資金的側面のみに着目すると中古車を購入すべきだという結論が導かれるわけです。

また、中古資産ですので多額の修繕費やメンテナンス費用がかかることがありますがその場合、その支出が中古資産の再取得価額(中古資産と同じ新品のものを取得する場合のその取得価額をいいます。)の50%に相当する金額を超える場合には、耐用年数の見積りをすることはできず、法定耐用年数、つまり新品と同様に取り扱うことになりますので、ご注意下さい。
  


Posted by 税理士細川誠哉 at 12:26Comments(0)税務