2012年10月13日

銀行員はなぜ決算書が読めないのか

このタイトルを見て意外に思われる方も多いかと思います。

もちろんすべての銀行員の方が決算書を読めないわけではありません。

非常に優秀な方もたくさんおられるのですが、その反面あまりご理解されていない方もかなりの確率で見受けられます。

いったいなぜなのでしょうか?

それは銀行と融資取引を行う場合、決算書(税務申告書)を提出しますが、提出した決算書のデータを登録するセクションがあり、そこで登録されたデータに基づき各企業に点数(スコアリング)をつけてその点数(スコアリング)によって企業の融資判断(格付け)を行うからです。

出力されたデータには様々な財務分析の結果が書かれていますし、ご丁寧に分析結果に関するコメントまで書かれています。

つまり決算書を読めなくても仕事が出来てしまうのです。

登録された財務データの結果を見て融資判断を行っていた方々が出世していかれるわけですから決算書が読めない方が多くてなっても当然です。

この仮説に関しては某監督官庁の方とも意見が一致しているので、ある程度正しいと思っています。

元銀行員としては嘆かわしい部分もあるのですが、我々税理士もこの現状をある程度踏まえたうえでお客様のご支援を行っていく必要があるのではないかと思います。


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Posted by 税理士細川誠哉 at 22:39│Comments(0)ファイナンス
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